家に帰ると、
誰もいないことが分かった。
両親は共働きで帰りは遅いし、
兄妹も学校に行っているんだ。
お風呂に入ってから、
ゆっくりしていた時に浮かぶのは宇宙の姿。
やっぱり...モテるんだよ、宇宙。
希良梨や美織ちゃんたちや春翔クンからの無視や、怖いことばの数々。
思い出すだけで、
涙が出てしまうし。
机の中を見て、
そっと取り出したのはカッター...。
カッターの刃を見て
一度は、引き出しに閉まった。
やっぱり怖くて...
でも、今ある事から逃れて楽になってしまいたい...。
“ 秋葉さえいなければ落ち着くんだって ”


