オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜






『良かったね。信頼できる人がいてくれて...』





秋葉は、
言い返すのをやめた。





聖夜クンや深雪のいない教室にはいたくないから、
出て行くと廊下には宇宙の姿が見える。





やっぱり、
宇宙がいるのは自分よりも可愛い子や綺麗な子。




そう、
宇宙のクラスにはそういった子たちが揃っている。





宇宙は近いようで、
程遠くにいる人なんだって気づく。




どこにいても、
宇宙の周りには女の子たちがいる。





助けて...


助けて欲しい...



もう、学校には来たくはない。




そう思って廊下を歩いている時、
溜め込んでいた涙が溢れてきた。