オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜






『秋葉ちゃん、大丈夫だと思うから..』




それからも聖夜クンが秋葉を抱きしめてくれている時だった。




病棟の中を歩いてくる宇宙のご両親が来たけど、お母さんは泣きながらいた。




『秋葉ちゃんも聖夜クンもありがとう。
宇宙は昏睡しているんだ。
明日、手術なんだ..。
今日は帰ろう』




気丈に振る舞う宇宙のお父さんが目の前にいる。




あのアパートに帰ってしまうのが怖かった..



それを察知してくれたのは聖夜クンで、
家に呼んでくれた。



深雪..深雪いるんだよね。




でも、
この時..思っている事とかけ離れた現実を知りながら眺めていた。