オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜






『何かなければ電話しちゃいけないわけ?
秋葉の声、聞きたかった』


『うん、って..,ええっ?』


『ええっ。
声、聞きたかったんだ』





そっか...じゃないよ。


でも、なんだか嬉しくて...。




別れてから、
はじめて電話しているって事が不思議すぎる。





『うん、ありがとうね』


『うん。何か会いたくなってきた。
いつか会えるか?』


『うん、そのうちね』




そのうちね、って...。



何故、可愛い言葉が言えないんだろう。




会いたいよ。って言葉が出てこない。




『そっか。いつか...か。』




ちょっとだけ、
寂しそうに聞こえてきてしまった。