オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜






【 高鍋 宇宙 】





宇宙...?



何で宇宙なの?






『はい。』


『秋葉?秋葉だよな?』


『宇宙なの?』


『そうだよ。どうしたんだよ?』




可笑しなこと言ったのかな?


宇宙が...宇宙が笑っている。


つられて笑ってしまったんだよね。





『いや、ビックリしちゃって...』


『秋葉、相変わらず面白い』




そりゃ驚くでしょ?




いま、携帯に入っている写真を見ていたところ...だなんて、言えない。





『ひどいね。
でも、どうしたの?
元気だった?』


『俺は元気だよ。秋葉は元気か?』


『うん、まあまあかなぁ。
宇宙、何かあったの?』