やがて春が来るまでの、僕らの話。




翌日、今日から三学期の授業が始まる。

一時間目はよりによって私の大嫌いな数学だ。

だけどその前のHRで、席替えが行われることになった。

廊下側一番後ろの席は気に入っていたから、私的には替わらなくてもいいんだけど。

そんな私とは打って変わって、クラスのみんなはテンションが上がって大盛り上がりだ。



「23番…」


箱の中から紙を引いた結果、私は窓際一番後ろの席になった。

くじ運の良さに、心の中で大きくガッツポーズする。

窓際ということもあって、外の景色に授業の退屈さが何割か減るかもしれない。

きっと鳥が飛んでいるだけで、三秒くらいは退屈をしのげる。

うん、廊下側よりいいかも、この席。



「あれ、お前そこなの?」


早々に移動してボーっと外を見ていた時、聞こえてきたのは柏木くんの声。

窓から視線を移すと、机を運ぶ柏木くんがこっちに向かってやってきた。


「俺ここ」

「えっ」


私の右隣に、柏木くんがガタガタと音を響かせ机を置いた。


隣……


隣!?