・
・
・
【ハナエside】
「ねぇねぇ、なにがどうして付き合うことになったの?」
廊下側一番後ろ、その前の席に座って陽菜は私の机に頬杖をついた。
「どうしてって言われても…」
私自身、何がどうしてこうなったのか、よくわからない。
「ハナエは志月くんのことが好きだったの?」
「いや、好きっていうか…」
私が好きなのは柏木くん。
だけどそんなこと、陽菜には口が裂けても言えない。
「じゃあ志月くんがハナエのこと好きだったんだ?」
「うーん、どうなんだろう」
私たち、本当に付き合ってるのかな。
私の中ではまだ納得できてないんだけど……
「でも志月くん優しいから、絶対幸せになれるよ!」
そんな風に言いきれてしまうのは、きっと若瀬くんの人柄を知り尽くしているから。
知り尽くしている陽菜が「絶対」って言うんだから、もしかしたら本当に、若瀬くんといたらいい方向に向かうのかもしれない。
柏木くんのことを、忘れられるのかもしれない……
「……陽菜も幸せだよね?」
「ん?」
「柏木くんといて、幸せでしょ?」
探りを入れる訳じゃないけど、聞いてみた。
幸せそうにしか見えないから、聞いたところで答えなんて決まっているんだろうけど。
「私は幸せだけど、ひではどうかなぁ」
「え?」
「私、ひでに依存してるから」
「依存?」
「精神的な部分で、依存してるの」
・
・
【ハナエside】
「ねぇねぇ、なにがどうして付き合うことになったの?」
廊下側一番後ろ、その前の席に座って陽菜は私の机に頬杖をついた。
「どうしてって言われても…」
私自身、何がどうしてこうなったのか、よくわからない。
「ハナエは志月くんのことが好きだったの?」
「いや、好きっていうか…」
私が好きなのは柏木くん。
だけどそんなこと、陽菜には口が裂けても言えない。
「じゃあ志月くんがハナエのこと好きだったんだ?」
「うーん、どうなんだろう」
私たち、本当に付き合ってるのかな。
私の中ではまだ納得できてないんだけど……
「でも志月くん優しいから、絶対幸せになれるよ!」
そんな風に言いきれてしまうのは、きっと若瀬くんの人柄を知り尽くしているから。
知り尽くしている陽菜が「絶対」って言うんだから、もしかしたら本当に、若瀬くんといたらいい方向に向かうのかもしれない。
柏木くんのことを、忘れられるのかもしれない……
「……陽菜も幸せだよね?」
「ん?」
「柏木くんといて、幸せでしょ?」
探りを入れる訳じゃないけど、聞いてみた。
幸せそうにしか見えないから、聞いたところで答えなんて決まっているんだろうけど。
「私は幸せだけど、ひではどうかなぁ」
「え?」
「私、ひでに依存してるから」
「依存?」
「精神的な部分で、依存してるの」


