やがて春が来るまでの、僕らの話。




「じゃあ俺、行くわ」

「、…ッ…」

「今までありがとうね」

「……、…ッ……」



歩き出す背中に最後まで聞こえてくる、涙を流す息遣い……




愛しくて、



愛しくて、



手放したくなくて……



何度も止まりそうになる足に、何度も何度も言い聞かせて……





「、ッ…りつ、くん、…ッ、、、…」





振り払うように聞こえないフリをした声に、最後に思う。





どうしても、



どうしても、



どうしても2人で倒れそうになったときは、




大丈夫。



いつでも俺が見てるから。



いつでも俺が守るから。




弱虫な弟と妹を。




俺がちゃんと、守るから……