やがて春が来るまでの、僕らの話。




「なんでだと思う?」

「知らねーよ」

「お前のせいだよ」

「は?」


今度は謎の言いがかりかって。

少し前を歩く律くんを、眉を寄せて見つめた。



「……まじでお前のせいだよ」



律くんの声のトーンが、一気に下がった気がした……



「なぁカッシー。お前、死ぬときはちゃんと俺に言えよ?」

「………」

「本気だからな。俺が一緒に死んでやるって、冗談じゃないから」

「、」



話が……さっきから面白いくらい変わってるのに。

律くんがふざけてこんな話をする人間じゃないってのは、俺が1番よく知っている。


だから胸ん中に、いつもの暗くて重い憂鬱が、ジワジワと侵入してきた……



「俺、律くんに死んでほしくねんだけど…」

「だったらお前が生きればいんだよ」

「………」

「そしたら俺もずっと生きる」

「………」

「簡単じゃん」



簡単じゃねぇよ。

無茶苦茶だ。


いや、無茶苦茶なのは俺のほうなんだろうけど……