やがて春が来るまでの、僕らの話。




夏の終わりにこんなにも悲しい気持ちになるのは、初めてだ……



「花火、きれいだったね」

「、…」

「最後の連続花火、すごかったな」

「、…ッ…」

「…ほんとはさ」



ほんとはハナエちゃんと2人で見たかった……なんて、今となっては言うわけにはいかないけど。


でも、本当は……


なんて。


素直に言ったところで、やっぱりハナエちゃんを困らせるだけだから。


やっぱり絶対に、言えないけど。



「花火の匂い、まだするな」

「、」

「夏の終わりって感じ」



ダラダラと、どうでもいい話しで引き延ばしたって……

俺の想いが、報われるわけじゃない。


引き伸ばせば引き伸ばす分、想いは大きくなるだけだから。


だから早く、



早く……



もう、




終わらせよう……





「、…ッ、律く、」

「別れよっか」



「、…」





止まった空気の中で……



俺は、バカみたいに笑ってた。