やがて春が来るまでの、僕らの話。


【杉内side】



「律くん、どしたの?」


俺と南波くんとみっちゃんを呼んだ律くんの背中が、声を掛けると同時に振り向いた。


「…お願いがあるんだ」

「お願い?なに?」


なにを言われるのか、検討もつかないけど。

律くんが寂しそうに笑ってるから、それだけで、俺の胸ん中も寂しくなった……


「…あいつらをさ、今みたいにあいつらだけにしないように、協力してほしいの」

「え、なに、どういうこと?」

「……」

「倉田くん?」


みっちゃんがいつものオネェ口調じゃないことに、気づけないくらい。

律くんから漂う空気が、悲しかった…


「あいつら……やっぱりまだ、再会させるのは早かったのかもしれない」

「……」

「特にカッシーとハナエちゃん……2人きりにさせたら、きっと…」

「共倒れに、なる?」


南波くんの声に、律くんが頷く。


共倒れ、って…

もしかして、2人共一緒にいなくなっちゃうってこと…?