「、ッ……、…カッシー…」
スウェット姿の杉内が、袖で涙を拭いている。
それを見て、カッシーはふっと目を背けた。
「…なんでお前が泣くんだよ。関係ねーだろ」
「関係あんだろ!俺、カッシーの親友だろ!」
「……」
「親友が死にそうだったのに、泣かない奴がどこにいんだよ!」
杉内から顔を背けたカッシーが、また同じ場所にゴロンって大の字で倒れこんだ。
「いいかよく聞け!カッシーがいなきゃ、俺もう一生笑えないんだからな!人が死ぬって、カッシーが死ぬって、そういうことなんだからな!!」
「……」
「辛いなら言えよ!死にたいなら言えよ!俺なんでも聞くから、一緒に悩むから!一緒に考えるから!だからっ……」
「……」
「だから1人で勝手に死ぬんじゃねぇよ!!」
見えたのは、杉内の声に迷惑そうに笑うカッシーの顔。
「……俺、いつの間に親友できてたんだろ」
笑うその目が潤んでる気がするのは、きっと気のせいじゃない。
寝転ぶその視線の先に俺らを入れないように、真上だけを見るカッシーはきっと俺らを見たら泣いちゃうから。
そんな些細なことだって、もう見落とさない。
もう間違えたりしない。
感じられる全てを受け止めて、こいつら弟たちを、全力で守り抜いてやるって。
そう決めたんだ……


