やがて春が来るまでの、僕らの話。




「……律くん、なに」

「ごめん…」

「……」

「気づいてやれなくて、…ごめんな」

「、…」


兄として、幼馴染として、友人として。

ここまで追い込まれていたカッシーに、なにもしてやるどころか気づいてやることすらできなくて。

どれだけ謝れば、許されるんだろう……


「陽菜にはまた、会えるから…」

「……」

「いつかまた、会えるから」


その時がくれば、会えるから。

だからさ……


「そんときまで、俺らんとこにいてよ」

「、…」

「生きててよ、カッシー…」


それだけでいいから。

それだけで、俺たちみんな生きていけるから。