やがて春が来るまでの、僕らの話。




それから何時間が経っただろう。

もう陽が暮れて、空も暗い。

何時間眠り続けたかも分からないカッシーの体が、突然寝返りを打った。


「ん…」


寝返りをして、ゆっくりと開いた目。

半開きの目が数秒をかけて開いたあと、俺らとカッシーの間に沈黙が流れた。

時計の針の進む音を消す、カッシーの第一声は……



「…………は?」



ほんと、カッシーらしいっていうか何て言うか。

は?じゃねぇよ!って言ってやりたいとこだけど。

でも、なんだっていいんだ。

どんな声だっていいんだ、まじで。

こうしてまた会えたんだ。

こうして生きていてくれたんだ。

なにを言われたっていい。

どんな声だって……


「、…」


気づいたら、起き上がったカッシーをバカみたいに抱きしめていた。