やがて春が来るまでの、僕らの話。




「生きてんだよね!?大丈夫なんだよね!?」


カッシーのことを心配して取り乱してくれる奴が、俺ら以外にもちゃんといるってことに心底ほっとした。


「あいつなら大丈、」

「ヒデト!お邪魔するわよ、ヒデト!!」

「、」


ズカズカと、俺を押しのけ部屋へ入り込むみっちゃん。


「みっちゃん待って、倉田先輩、お邪魔しますっ」


むっちまで……



「律くん」

「あ、南波くん」

「カッシー、大丈夫なんでしょ?」

「……うん」


南波くんの格好が、ついさっきまで絵を描いてましたってくらいに汚れてて……



ねぇ、なんなの。

なんでみんな、数ヶ月前に知り合ったばっかのあいつのこと、そんな心配してくれるの?


ねぇ、なんで……



「ごめん、俺がみんな連れてきた」

「……志月」


最後に顔を出した志月が、俺に言う。


「あいつのこと心配なの、俺らだけじゃないから」

「、」

「それをカッシーに、わかってほしくて」

「……うん」



なんでかな。


俺のほうが、泣きそうだ……