やがて春が来るまでの、僕らの話。




それから俺たちは、カッシーの傍で朝を迎えた。

能天気な顔して寝てるカッシーを見て、ハナエちゃんは未だに心配そう。



「………」

「………」



全然、会話らしい会話もしなかった数時間。


聞こえるのは、時計の針が進む音だけ、


……だったのに。



ピンポンピンポンピンポーーーン!!


ドンドンドン!!バンバンバン!!!



ものすっごくうるさい音が鳴ってるのに、カッシーはピクリともしない。

それを見て、薬ってやつの怖さを目の当たりにした。


多分このまま夜まで目は覚まさないだろうけど、それでもこのうるさい音に全然反応しないって……


薬って、まじで怖い……。



ピンポンピンポンピンポン!!!


「若瀬くん、かな?」

「にしてはうるさくないか?」



さっきLIMEで状況を伝えたのは、志月だけ。

だけどあいつがこんなに騒々しい音を出すとは思えない。



ガチャ、


「はい」

「カッシーは!?大丈夫なの生きてんの!?」

「は、なんで杉内が、」

「ねぇ大丈夫なの!?」

「、」


必死な顔して詰め寄ってくる杉内が、なんでここにいるのかわかんないけど……