「もういい」
「、…」
「仕事戻る」
歩き出した杉内くんの背中が、店のドアの中へと消えて行く。
「、…」
どうしてこうなっちゃうんだろう。
私の人生、どうしていつもこんなに真っ暗なんだろう。
いつもいつも、どうして……
やっぱり私は、問題を起こす疫病神みたいな厄介者なのかもしれない。
「……私、帰るね」
「いや、ちょっと待って、」
「ごめんね、1人になりたいの」
「、…」
律くんの横を通り過ぎて、早歩きで歩きだす。
苦手すぎる賑やかな夜の街を、ただひたすらに歩いてく。
すれ違う人たちはみんな楽しそうに笑ってて、みんなが幸せそうに見えるのに。
私みたいな気持ちの人はいないのかな?
どこかにこの苦しみを理解してくれる人はいないのかな?
ねぇ、
この苦しみを分かり合える人は、誰……?


