やがて春が来るまでの、僕らの話。



「柏木くんも若瀬くんも、私みたいな人生送ってるんじゃないかって思ってたから、2人がちゃんと生きててくれて、嬉しかった…」

「……」

「フラフラしてた私とは大違いで、よかった」



同じ教室で同じ時間を過ごして、俺なんかよりも沢山の思い出があるから、存在の大きさで2人に勝てるなんて思ってない。


じゃあ俺はなにで勝てばいい?


なにで勝てるの?




「……好きじゃなかったの?」




声が、勝手に出ていた。



「え?」

「志月のこと、好きじゃなかったの?」



カッシーが言っていたこと。

志月に押されて付き合ったってこと。


それが事実なのか。

ただ俺は、それが知りたかった。