やがて春が来るまでの、僕らの話。








「おじゃまします」

「どうぞ」


ぐっちゃぐちゃになった心境のまま、ハナエちゃんを部屋へ招いた。

告白するのかしないのか、俺の心境はそんなことも考えられないくらいにぐっちゃぐちゃ。


いつものクセで無意識のうちに外した腕時計を棚に置いて、そこでしばらく考える。


自分がこれから、どうするべきなのか……



「やっぱり落ち着くなぁ、この家」


入ってすぐに座り込んだハナエちゃんは、クッションを抱えて背中をソファーに預けた。

心なしかテンションが低いのは、きっと俺も同じ。


自分の中のぐちゃぐちゃな心境と戦っていると、いつまでも突っ立っている俺を見上げたハナエちゃんが、不思議そうに言う。