やがて春が来るまでの、僕らの話。



やっぱりダメなのかもしれないって、本気で思った。


みっちゃんが言うように、「同じ思い出を共有しているなら一緒に思いだせばいい」って、そう思ったけど。


でもやっぱりダメなのかも。


だってどうしても思ってしまう。


あの時、「俺がもっとみんなのことを分かっていれば」って。


あの時、「俺がちゃんとみんなのことを見ていれば」って。


あの時、「みんなの話をもっと聞いてやれてれば」って……



年上のくせになに1つあいつらにしてやれなかった俺が、みんなに責められてる気がして。


どうしたって、自責の念を感じてしまう。



だったら俺たちが一緒にいることは、お互い共倒れになるだけなんじゃないかって。


だって俺、あの時の陽菜の気持ちも、今ハナエちゃんになんて言ってあげればいいのかも分からない。


結局なにも分かってない俺に、救えるわけがないんだ。


あの時の陽菜のことも、これからのハナエちゃんのことも。



救えるわけないんだ……