やがて春が来るまでの、僕らの話。



タクシーに乗って夜の街を走りぬく。

賑やかな街のネオンを窓越しに見ながら、これから俺がやるべきことを考えた。



告白。


きっとそれが、今日の最終目標。


好きですって言えばいいだけなんだろうけど、いつどのタイミングで言うべきなのか。

この歳にして告白初心者の俺にとっては、それこそが1番の問題だ。


……俺、言えんのかな。


酒の力を借りて言った時でさえあんなに緊張してたのに、シラフの状態でうまく言える自信がない。


それでも、カタイ頭で自分なりに告白のシチュエーションを考えてみる。


けど。


そんな思考を遮るように、ハナエちゃんが隣で小さな声を漏らした。




「……ねぇ律くん」