やがて春が来るまでの、僕らの話。



午後2時。

仕事前に、私は杉内くんと約束通り買い物に来ていた。



「これはこれ、絶対似合うよ」

「え、杉内くんてこういうギャルっぽいのが好きなの?」

「え、これギャルっぽいかな?あ、じゃああれは?」


二人で入った靴屋さんで、彼はあっちに行ったりこっちに来たりで大忙し。

それについていく私も大忙しだけど、こうして誰かと買い物をするのは楽しい。



「いや、この色は地味だなー、やっぱりあっちのかな」

「これも可愛いけどなぁ」

「ね、こっちも履いてみてよ」

「うん。というか……なんか、すごい楽しそうだね?」

「俺、買い物すげー好きだから」

「そっか、杉内くんオシャレさんだから」

「やった、褒められた」



結局杉内くんが見立ててくれたサーモンピンクのパンプスを買った。

それはとっても可愛くて、センスのいい杉内くんも絶賛だったから私も大満足。