やがて春が来るまでの、僕らの話。




「ハナエちゃん?」



伏せていた顔を上げたら、視界の中に律くんがいた。


「みっちゃんに助けてあげてって言われて来たんだけど、大丈夫?なんかあった?」


酔っ払いの目に映る律くんは、なんだかすごくぼやけて見える。


「大丈夫、なんかみっちゃんと話してたら色々と思い出しちゃって」

「色々?」

「そう、色々」


誤魔化すように笑ってみたけど、泣き過ぎて真っ赤な目は隠せない。


しまいには酔いすぎて顔も真っ赤で口も上手く回らないし、なんかほんと、どんだけ迷惑かけりゃ気が済むんだって感じ。


ほんと厄介だな、私。



「ごめんね律くん……」

「ん?」

「なんかもう、ほんと」



なんでだろう、律くんには迷惑をかけすぎていてほんとにダメだ。


どうしたって申し訳ないよ、こんなの……