やがて春が来るまでの、僕らの話。



「それでも生きることをやめなかったお陰で、夢を見つけて道が開けて、そしたらよっしーみたいな友達もできて。今はとっても幸せよ」

「……うん」

「職場での嫌がらせなんて、すごく働き辛いし辛いと思う。でもいつか大事な居場所を見つけた時、あなたは笑い飛ばせるはずよ。靴の1個や2個くれてやるって、どれだけひどいことをされようが痛くも痒くもないって、そう言えるはずよ」



生きることをやめないでいたら……


いつか私も、みっちゃんみたいになれるかな。


強く、なれるのかな……



「辛くて泣いたっていいの。耐えられないなら耐えなくていいの。生きてさえいれば、それだけで負けてないってことなんだから」

「、…」



生きてさえ、いれば……



「それから、これだけは忘れないでいて」



みっちゃんは最後に、私に向けて笑った。



「辛いとき、こうやって話を聞いてくれる人がいるのは、それだけで幸せだってこと」

「……」

「そんな友達がいるってことは、それだけで十分恵まれてるの。そのことだけは忘れないでね」



優しく笑ったみっちゃんが、立ち上がる。



友達……



友達?




「みっちゃんは……私の友達?」




友達ってなんなのか、陽菜が死んでしまってからは全然分からなかった。


友達なんて、私にはもう出来ないと思ってた。



でも……



みっちゃんは……





「そうよぉ~、あんたの女友達~」





私が飲んでいたワインのお酒を奪って、みっちゃんはみんなの元へ戻って行った。





「、…ッ、…」




彼女の姿が見えなくなってから、また涙が止まらない。


膝を抱えてどれだけ泣いても、涙が全然止まらない。




陽菜、



ねぇ陽菜。



私、友達が出来たよ。



女友達ができたけど、陽菜は許してくれるかな?




───“もし私と親友でいたいなら、他の女子と口利かないで”




許してくれるかな……?




ねぇ、陽菜……