やがて春が来るまでの、僕らの話。




「そういえばむっちとみっちゃんってなんの仕事してんの?」

「あれ、言ってなかったっけ?私は看護師だよ。てか高校のとき看護大受験してたじゃーん!」


肩をバシッと叩かれた若瀬くんは、その威力に負けてよろけている。


「痛ってぇ、おま、どんだけ怪力……」

「じゃあみっちゃんは?」

「え~?なんだと思う~?」

「どうせオカマバーだろ」

「ちげーっつーの!オカマは全員オカマバーで働いてると思うなよヒデト!」

「もー、俺好かれてんのか嫌われてんのかわかんねんだけど」

「はは、みっちゃん怖ぇ」

「で?なにしてんの?」

「みっちゃんはね、こう見えて凄いんだよ」

「こう見えてって……どう見ても凄いですけど」

「柏木くん、眉間寄りすぎ」


柏木くんの言葉に自然と相槌を返せたのは、この楽しい雰囲気のせいかな。

よかった、ドキドキもちゃんと収まってる。