やがて春が来るまでの、僕らの話。



「酒、飲みたい!」

「南波くんの目の前にあんでしょ、酒」

「俺は明日休みだからいいけど、みんな休み?」

「日曜は毎週休み。カッシーは?」

「俺も日曜休み。杉内は?」

「俺仕事だけど夕方からだし」

「やった!谷さんは?」

「あ、私も夕方からだから大丈夫だけど」

「ちょっと~、私は朝から仕事よ!」

「じゃあ光男は帰れば?ばいばーい」

「いやぁ~ん冷たい、やっぱりこれって運命~!?」

「離れろ光男!!」

「、、…、」


息が合っている二人のやり取りに、南波くんはもはや窒息しそうだ。


「で、このあとどこで飲み会する?」

「律くん家でいいじゃん」

「家?」

「宅飲みのほうがくつろげるし」

「そうだね、いつでも寝れるし」

「まぁいいけど」

「わーい、じゃあお酒買いまくって倉田先輩家行こー!」




それから数分後、まだ仕事の私と杉内くんを置いて、みんなは先に律くんの家へと向かって行った。




私たちが早番の仕事を終えるまであと二時間。


若瀬くんと柏木くんと再会した時はあんなに不安だったのに、今はみんなと集まれることにワクワクしている。


早く二時間経たないかなぁって、何度も時計を見るくらいで。

不思議だな、あんなに怖かったのに。


今はなんだか、会えるのが嬉しくて仕方ない。



本当に、不思議だな……