やがて春が来るまでの、僕らの話。



「でもそっか、志月たちの同級生か。どうりで見たことあるような顔だ」

「あれ、倉田先輩私のこと覚えてないんだ、残念」

「いや、ごめん」

「いいですよー、私他の女子みたいに三人に興味なかったし」

「うお、そうハッキリ言われるとちょっと傷つく」

「つーかむっち、髪伸びたね」

「別人みたいでしょ?ふふふ」


わざとらしく髪をなびかせても、その仕草に嫌味なんてまったく感じない。

昔、気さくに話しかけてくれたときと人柄は全然変わってないんだな。



「あのぉ~……」


一人輪から外れてポツンとしていたみっちゃんは、人差し指を目の前でくるくるしながら少し頬を赤らめている。



「……だ、誰」

「こいつ、まさか……」

「私の友達の光子、みっちゃんって呼んでね」



いや、みっちゃんって、



「どう見ても光男(みつお)じゃねぇか!」

「光子だボケェ!!」




やっぱりオネエだよね……。