やがて春が来るまでの、僕らの話。



「まじかー、あいつらもこっちに来てたんだー」

「ちょっとむっち、挨拶に行くわよっ!」

「あー、そうするか。谷さんも一緒に行こう」

「あ、うん」



……と、いうか。


みっちゃんて、もしかして……。








「お久しぶりりーーんっ!!」

「グフっ、」


後ろから背中をドンっと押された柏木くんは、飲んでいたお酒を吹き出した。


「やっほー、なにしてんのあんたら、久しぶりじゃん」

「は、おま、」

「むっち!?」


いきなり登場した旧友に、二人は相当驚いている。


「偶然この店来たら谷さんに会って、あんたらもいるって聞いてー」

「おま、登場の仕方考えろよ」

「んふふ、懐かしくって」

「誰?友達?」

「高校のクラスメイト」

「へー、世間は広いね」


何気なく言った杉内くんの言葉に、律くんがすかさず突っ込む。


「『狭いね』だろうが」

「あ、そっか。広かったら会えないや」