やがて春が来るまでの、僕らの話。



鞄からおみくじを取り出して、それをぎゅっと握った。

おみくじを握ると不思議なことに、心が落ち着いてくる。


せっかくの楽しい空気が、私のせいで台無しになってしまった。



「ハナエちゃん、どうしたの……?」

「、……」

「ごめん、俺が雪だるまなんて書いたから……」



先輩、私の異変の理由に気づいているんだ。



「……先輩のせいじゃありません」

「いや、俺がこんなの書いたせいで……あの頃のこと思い出しちゃったんでしょ?」

「あの頃?」



不思議そうに、杉内くんが首を傾げる。


あの頃。

あの頃なんてもう、思い出したくない……



「……私が悪いんです。私があの時、陽菜の気持ちをちゃんと考えていれば」

「……」

「ケンカしたままで、私が陽菜を追い込んだから……だから陽菜は……」



私がもっと陽菜のことを理解していれば、陽菜は死なずにすんだのに。


全部私のせ、



「それは違うよ」