やがて春が来るまでの、僕らの話。




「、」

「………」


止まったまま、数秒の沈黙が私たちを襲う……



「え、二人知り合いなの?」


沈黙を破った杉内くんの声に、倉田先輩がぎこちなく答えてくれる。


「高校の、後輩」


心臓が痛くて、やっぱりこれ以上耐えられない。

だから早く逃げ出したいのに、どこまでもお節介な人はいるもので。


「あ、じゃあさ、あの奥のテーブル席使っていいよ」

「いや、私もう、」

「久しぶりの再会なんでしょ?積もる話もあるだろうしさ」

「でも、」

「じゃあ使わせてもらうわ」


え?と思った時には既に手を引かれていて……

半ば強制的に、私は奥のテーブル席に連行された。