結局この日、陽菜は教室に戻ってこなかった。
柏木くんは陽菜の病院に付き添うらしく、放課後になると早々に鞄を持ち帰ってしまった。
「ハナエ、帰ろ」
若瀬くんと二人で学校を出た。
北国の三月はまだまだ寒い。
曇り空も重なってか、胸の中まで寒い気がする。
「……私、陽菜とこれからどう接していけばいいんだろう」
わからない。
明日からどうすればいいのか、わからない。
「無理して一緒にいることはないよ」
「……」
「最初はさ、ハナエが転校してきて陽菜も楽しそうだったから、陽菜の気持ち的にもいい方向に向かってんのかなって思ってた」
「うん…」
「でもきっと違った。今まで女友達がいなかった分、一気にハナエに依存したんだと思う」
依存。
やっぱり依存なんだ……
「ごめん、もっと早く気付いてやれなくて」
「……」
「俺は依存されてるカッシーを見てきたからわかるけど、本当に一生寄り添う覚悟がないなら、一緒にいるべきじゃないと思う」
覚悟……
私には、そんなの……


