「えぇ、だって由紀。伊吹の声って起きやすくない?」


「いや私がそんなこと知ってるわけないでしょ…」


「あ、そっか」




(バカだなこいつ…)




三神すら呆れ顔でため息をついた。




「天野ー、天羽ー、クラスの人数確認して報告こーい」



「…はい。瑛茉は数なんか数えられなそうだからそのへんで大人しくしといて」




きっと使い物にならないであろう瑛茉を三神に任せ、俺はクラスの点呼に行った。