「なんで俺じゃなくて侑利に電話したの」
「だって伊吹に電話したら絶対ダメって言うじゃん、男子フロアに入るのなんて」
伊吹はこう見えて真面目ちゃんで、しかも私に対して何故かパパ並みに過保護。
バレたら反省文、なんて危険なことは120%許して貰えないと思ったんだ。
「ったく、バレたらどうするつもりだったんだよ」
なんて言って自分の前髪をクシャッとする伊吹。
(パパ…)
「ちょっと伊吹、あんた過保護すぎ!せっかくの親睦行事なんだから、楽しまなきゃ損でしょ!それにこの部屋階段近いからどうにかなるわ!」
由紀さんさっきと言ってることが…
なんて言おうとしたけど、由紀も私も楽しければOKだからいいや。



