もちろん私のお目当ては伊吹ひとりだけど。
「…なに、してんの」
ようやくみんな落ち着いてガヤガヤしだした頃、私は伊吹の隣に腰掛けた。
伊吹は相変わらず言葉が上手く出ないくらい驚いてるみたいで。
「侑利くんから何も聞いてない?さっき電話で許可とったんだけどなぁ」
そう言って部屋を見回すと、すみっこで壁によりかかって眠っている侑利くんを発見。
Oh...たったの10分ちょっとでお休みになられたのか。
視線を感じてパッと伊吹の方を見ると、伊吹はジト目で私の顔をマジマジとみていた。
「えと…なに?」
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