「ごめんて、瑛茉。ほら行くぞ、荷物もってやるから機嫌直せって」 足が長いから一瞬で私に追いついた憎き伊吹はひょいっと私の肩にかけていた荷物を奪った。 (最近やたらとスマートになったよね?) 好きな人が出来たから?なんて考えちゃう私は我ながら性格が悪いと思う。 「なに、その目。俺の優しさに惚れた?」 伊吹は私に顔を近づけてニヤッと笑った。 「なっ…!!ほ、ほほ惚れてなんかないよ伊吹のバカ!女ったらし!」 自分の顔が赤いことなんて分かってるから、伊吹に見られないようにそっぽを向いた。