君だけが、ずっと好き。

出ました!悩殺伊吹スマイル!

これには瑛茉選手、ノックアウト〜!!




なんて、馬鹿みたいな脳内試合に終了のゴングが鳴り響いた。




「風邪ひくし、そろそろ帰るか」


「そうだね〜」




気づけば日も落ちてきていて、閉館ギリギリになっていた。



チョコ…いつ渡そうかな、カバンは守ったから濡れてないと思うけど。




「…あ、伊吹!帰る前にどうしても行きたいところあるんだけど…」




前を歩く伊吹の袖をクイッと引けば、優しい顔で微笑む伊吹。



「いいよ、どこ」


「えっと…」




チケットを貰って場所を見た瞬間、あの場所の近くだって気づいたんだ。


私が前からずっと、伊吹と行きたかったところ。