「──あっつい…」




ジリジリと強く照りつける日差しに溶かされてしまいそう。


もう夏か…




「アイス食べてんじゃん」


「それでも暑いもんは暑いんだよ」




急いで食べなきゃアイスが全部溶けちゃいそうで、私はソフトクリームを1口食べた。




「伊吹はアイスいらなかったの?こんなに暑いのに」


「5分もすりゃ家着くからいいだろ。冷房ガンガン効いてるんだから」




伊吹はアイスを頬張る私を呆れ顔で見ていた。




「まぁ、ちょっと暑いから1口ちょーだい」




グイッ


「あ、ちょっと!」


「1口くらいで騒ぐなよケチケチおばさん」


「ひと口がでかいんだよ伊吹のばか!」