君だけが、ずっと好き。

「え、でもご飯は…」


「そんなの後でもいい。ただでさえすぐ風邪ひくんだから早く入れ」




伊吹は私を脱衣所に放り込んでピシャリとドアを閉める。




(優しい…)




なんか彼氏みたいだなぁ、なんて。自惚れちゃいけないんだけどさ。





「…ふぅ」

軽くシャワーを浴びてから浴槽に肩までしっかり浸かった。




あったかい。


夜ご飯は何にしてあげようかなぁ。




きっとまだ機嫌悪いし、好物のトマトを使ったものにしてあげよう。



スープとかなら私もまだ食べれるし、おじさんとおばさんももしかしたら明日にでも食べるかも。




天野家にご飯を作りに来たら必ず作り置きしていくようにしてるんだよね。