せっかくだから ピンクモスクも 見てみようと

Grabを 設定すると 配車まで 20分の表示。


私は ベンチに座って ぼんやり 芝生を眺める。


奏斗は クアラルンプールに来た 私の 決意を わかるかなぁ…


奏斗は 鍵事件の後で カンナさんに 何かを言ったのか

暫くは カンナさんから 電話もなくて。

奏斗が 呼び出されることも なかった。


私は 安心して 奏斗と 付き合っていた。

もう 奏斗は 大丈夫と 信用していた。


お正月は 2人で年越しをして 初詣に行き

年が明けてからは 何度か スノボにも行った。


カンナさんのことは 気になるけれど。

奏斗から カンナさんの 話題は 出ないし。

いつまで こだわっていても 仕方ないから…


私達の関係は 順調だった。


奏斗は 時々 結婚に 触れるようになり。

私の 実家に 挨拶に行きたいと 言ってくれた。


私は 奏斗の気持ちが 嬉しくて

「私も 奏斗のご両親に 挨拶しないとね。」

なんて 話していた頃 ばったり カンナさんに会った。