「ねえ、私の写真撮ってよ」

「はっ?」

この会話が僕と君の初めて交わした言葉。

1日前、君は写真部に仮入部という形で入部してきた。

「桜川陽菜です。仮入部として入部しました。よろしくお願いします。」

彼女の名前は桜川陽菜。クラスでは俺とは反対に常に目立つ位置にいる。クラスだけでなく、全学年の人が知るような有名人。『学校のマドンナ』と呼ばれ、その綺麗な顔立ちとは裏腹にその明るく気さくな性格が注目を集めている。

だが、俺は疑問が浮かんだ。何故、学年のマドンナと呼ばれるような人がわざわざこの地味で冴えない写真部に仮入部したのか。

でも、俺には関係ない。きっと奴とは関わることもない。忘れよう。そう心に言い続けた。