愛莉をさけて、どんどん距離が遠くなって、いびつな形になってゆく。
このままだと、どんどん歪んで、
いつか、壊れてしまう。
バラバラになってしまいそうだと、思った。
「っい、いやだ……!」
それは、嫌だ。
このままじゃ、だめだ。
私にとって愛莉は、何があっても、大切な親友でいたい。
「きっと愛莉も、そう思ってると思う」
「……っ!」
あと俺もね、と言って、空っぽになったティーカップを手に取り、立ち上がる。
「おかわり、飲む?」
「……うん、飲みたい」
頷いて、キッチンへ行くそらくんのうしろ姿を見送った。
なんだか、泣いたらすっきりした。
もう、こんな感情を持ったままでも、うまく抑えられなくても、いいや。
とにかく愛莉に謝りたくて、そして感謝を伝えたくて、しかたがない。
また嫌な感情が暴れても、それも全部ぶつければいい。
そうしてその感情よりも、もっともっと大きな友情で、包み込めばいい。

