嫉妬にまみれて、その醜い感情の抑圧にも耐えられずに爆発させて。
上から目線だとか、わかってないだとか、ひどい言葉をぶつけて。
ケンカした次の日から、愛莉を見るたびに嫉妬で気が狂いそうになって。
もうこれ以上、この感情が暴れるのが嫌で、学校では愛莉をさけて。
そうして逃げるように彼のもとへ行き、私だけ助かろうとして。
私は、いつも、自分のことばっかりだ。
そう思ったら、悔しくて、涙がこぼれた。
「私は、最低だよ……っ」
「……」
そらくんが黙って、私の目の前にティッシュを置いた。
ありがと、とうまく言えずにしゃくりあげるだけだったけど、うん、と優しい声で頭を撫でた。
あたたかい手が、私の感情を落ち着かせてくれた。
「この前ハナは、愛莉との対角線が伸びていくみたいって言った」
「……うん」
「その対角線、このまま伸ばしっぱなしでいいの?」
「っ……」
このまま、伸ばしっぱなし……。

