いっぱい撮った写真を4人のグループチャットのアルバムへ保存し、ついでにお疲れさまスタンプを送る。
既読は1。
これは隣でスマホを眺めているそらくんかも。
「ハナも出られそうなのに」
ふとそんな声がして、それは既読をつけたそらくんで、隣を見れば彼も私を見ていた。
「どこに?」
「ミスコン」
「え!?無理だよ〜!あははっ、そらくんってば、おもしろいこと言う〜」
「……本音だけど」
まっすぐ私の目を見てそう言って、すぐにふっと伏目がちになる。
まっすぐなまつ毛が涙袋に影を描く。
「それなら、そらくんだってこんなに背も高いし格好いいじゃん!」
そう言ってパシっとその肩を叩いた。
……つもりだったけど、肘あたりに当たった。
「……」
「?」
どうしてか返答がない。
少し強かったかな、と心配になって、
ごめんね痛かった?と声かけしてみる。
「それ、お世辞?」
唐突に、私を見ずに問う。

