そらくんに、バレてた。

なんで、いつから、どうして、とかいう疑問が次から次へと湧き上がって脳内をぐるぐる駆け回る。


「ど、どうしてわかったの……?」


恥ずかしいけど、気になるから訊く。

そらくんは頷いて、タピオカミルクティーを一口飲んだ。


「同じだから」

「同じ……?」

「俺の気持ちと、同じ」

「そらくんと、同じって…………え!?」


うそ、うそ、うそ!

ままままままさか、ええええええ!?



「そ、そんな……」



そういえば夏の終わりに、愛莉はそらくんの好きな人を知っていると言ってた。

でも、教えてくれなかった。


『そら、誰かさんに、恋してる』

『ハナは、しょーくんのこと好きだよね』

『ハナは知らないほうがいい』



霧のようにもやもやとした視界が、すうっと晴れていく。


そういうことか。


だから、教えてくれなかったんだ。



そらくんの好きな人、それは。



「そらくんって、