──俺の目に映る世界は、どうやら大多数の人とは違った色をしているらしい。たとえば、自分が〝これは赤色だ〟と思っても、一般的には赤色ではなかったりするのだ。
これは、色を感じる視細胞に異常があるせいで起こり、現在は色弱だとか色覚異常と呼ばれている。
決して珍しいものではなく、日本人男性の二十人に一人はいるのだとか。俺は生まれつきそれで、赤と緑が似た色に見えるタイプである。
幸い軽度なので日常生活に支障はないが、ウニとわさびを間違えて食べたり、肉を焼いた色の違いがわからず、生焼けの肉を食べて腹を壊すといったことは過去に何度かあった。
今日のように服の色を間違えることなんてしょっちゅうだし、昔付き合っていた彼女とは色弱が原因でうまくいかなかった。人とは違う見え方をする俺を奇妙に感じ、受け入れられなかったのだろう。
それについて彼女を責める気はなかったし、未練もまったくないが、現在も少なからず影響を与えている。
「……一絵にも、どこか負い目を感じるんだよ。嫌な思いをさせることもあるだろうし、一緒に出かけたとしても楽しませてやれないんじゃないかって。彼女のデザインも、俺に見えているものとは違うと思うと、純粋に褒められない」
これは、色を感じる視細胞に異常があるせいで起こり、現在は色弱だとか色覚異常と呼ばれている。
決して珍しいものではなく、日本人男性の二十人に一人はいるのだとか。俺は生まれつきそれで、赤と緑が似た色に見えるタイプである。
幸い軽度なので日常生活に支障はないが、ウニとわさびを間違えて食べたり、肉を焼いた色の違いがわからず、生焼けの肉を食べて腹を壊すといったことは過去に何度かあった。
今日のように服の色を間違えることなんてしょっちゅうだし、昔付き合っていた彼女とは色弱が原因でうまくいかなかった。人とは違う見え方をする俺を奇妙に感じ、受け入れられなかったのだろう。
それについて彼女を責める気はなかったし、未練もまったくないが、現在も少なからず影響を与えている。
「……一絵にも、どこか負い目を感じるんだよ。嫌な思いをさせることもあるだろうし、一緒に出かけたとしても楽しませてやれないんじゃないかって。彼女のデザインも、俺に見えているものとは違うと思うと、純粋に褒められない」



