「まあ、確かに……」
「その代わり、節約した時間は俺とのことに使え」
そう言いながら、慧さんは冷蔵庫から持ち手がついた箱を取り出して開けている。なんだろうと中を覗き込むと、アートのように芸術的な見た目のケーキやエクレアが入っていた。
「君が好きそうなスイーツを買ってきた。食後にどうだ」
ますます驚く言葉に、私は目をまん丸にして口元に手を当てたものの、本音が抑えきれずこぼれる。
「怖……」
「は?」
「あ、いえ! いただきます、ぜひ」
眉をひそめる彼に、私は慌てて承諾して笑顔を向けた。
ちょっと、なんか……慧さんが優しい。いったいどういう風の吹き回しだろう。明日は雹でも降るんじゃないだろうか。
調子を狂わされながらも、ひとまず取り皿を用意してバイキング形式で食べ始める。マリネに海老マヨ、メンチカツ、巻き寿司……せっかくだから自分ではあまり作らない品々を選んでみたが、見事に和洋折衷だ。
ひとり暮らしの食卓みたいな光景だが、慧さんは淡々と箸を進めている。
「たまにはこういうのも悪くない……が、やっぱり一絵が作った料理のほうがうまいな」
「その代わり、節約した時間は俺とのことに使え」
そう言いながら、慧さんは冷蔵庫から持ち手がついた箱を取り出して開けている。なんだろうと中を覗き込むと、アートのように芸術的な見た目のケーキやエクレアが入っていた。
「君が好きそうなスイーツを買ってきた。食後にどうだ」
ますます驚く言葉に、私は目をまん丸にして口元に手を当てたものの、本音が抑えきれずこぼれる。
「怖……」
「は?」
「あ、いえ! いただきます、ぜひ」
眉をひそめる彼に、私は慌てて承諾して笑顔を向けた。
ちょっと、なんか……慧さんが優しい。いったいどういう風の吹き回しだろう。明日は雹でも降るんじゃないだろうか。
調子を狂わされながらも、ひとまず取り皿を用意してバイキング形式で食べ始める。マリネに海老マヨ、メンチカツ、巻き寿司……せっかくだから自分ではあまり作らない品々を選んでみたが、見事に和洋折衷だ。
ひとり暮らしの食卓みたいな光景だが、慧さんは淡々と箸を進めている。
「たまにはこういうのも悪くない……が、やっぱり一絵が作った料理のほうがうまいな」



