一週間が経ち、いろははめでたく三歳になった。
私が手によりをかけて作ったごちそうやケーキを食べ、私たちの両親や結子さんからのプレゼントに埋もれて、彼女は最高に嬉しそう。
たくさんお祝いをして、今年もいい誕生日になったと私も満足する。
ところがベッドに入る前、慧さんがもうひとつのプレゼントを差し出した。薄くて正方形に近い本らしきものに、可愛い包装紙がかけられている。
「いろは、誕生日おめでとう。これはパパから」
「わーい! ありがとー!」
私たちからもおままごとのセットをあげたのに、まだなにか用意していたらしい。いろはを挟んでベッドに座り、私はキョトンとして慧さんに目をやる。
「なに?」
「開けてみて」
促された通りに包装紙を開けて、私は目をまん丸にした。
背表紙に可愛くデフォルメされた動物たちが描かれている、どう見ても手描きの絵本だったから。
その瞬間、結子さんから聞いた慧さんの夢の話を思い出し、バッと顔を上げる。
「えっ……もしかしてこれ、慧さんが描いたの!?」
「制作期間三カ月」
「すごーい!」



