最後の一夜のはずが、愛の証を身ごもりました~トツキトオカの切愛夫婦事情~

「俺も、君との愛の証を残したいよ」


甘い言葉に照れてしまい、俯きそうになる私の顎が持ち上げられ、濃密に唇を重ね合わされた。

首筋から胸へと移る舌に反応して身体をしならせ、彼の濡れた髪を掻き抱く。すでにとろけているところにも指を沈められ、お腹の奥がじんじんしてくる。

すっかり熟されたそこから、彼はすんなりと入ってきた。繋がって、私の中が彼で一杯になる感覚が愛おしい。

身体と一緒にお湯も揺さぶられ、派手に水音を立てて波打っている。


「はぁ……んっ、溢れちゃう……」


恍惚としてほぼ無意識に口から出ていた言葉を聞き、慧さんは男らしい色気に満ちた顔で私を見上げる。


「お湯が? それとも俺の愛かな」
「……どっちも」


照れつつそう答えると、汗とお湯を滴らせる彼は、艶かしく口角を上げる。


「溢れても問題ないくらい注いでやる」


自信たっぷりな態度は、会社だけでなく抱き合っている最中にも顔を出すようになったみたい。

それは私を安堵させ、満たしてくれて、元々の相性の良さに拍車をかけてどっぷりと溺れていくのだ。


ただの男と女になった私たちは、熱く濡れる浴槽で、ひと休みしてからまたベッドの上で。

まるで付き合いたての恋人のように、貪欲にお互いを求め合い、注がれる愛を余すことなく受け止めた。