確かに、私たちは初めて抱き合ったあの日以来、まったく行為をしていない。
ふたりで生きていく決心をして、つわりもなくなった今、私も彼のぬくもりをもう一度感じたいと思っていたのが正直なところ。
妊娠中なのにこんなふうに欲情している自分が恥ずかしいし、なんとなく背徳感に似たものもある。
でも、好きな人と繋がりたい気持ちを抱くのも、経過が順調な今その行為をするのも、なにも悪いことじゃない。
素直になろうと決めた私は、緊張しつつも少し身体の力を抜き、ぽつりとひとことこぼす。
「……優しくしてくださいね」
「もちろん無理はさせない。心配しなくても、君を絶頂に導くのはこの子が生まれてからにするよ」
「こらー!」
ムードのない声を上げると、慧さんはおかしそうに笑う。それもつかの間、スッと雄の目に変わった彼に唇を奪われ、全身に熱が伝わっていった。
ふたりで生きていく決心をして、つわりもなくなった今、私も彼のぬくもりをもう一度感じたいと思っていたのが正直なところ。
妊娠中なのにこんなふうに欲情している自分が恥ずかしいし、なんとなく背徳感に似たものもある。
でも、好きな人と繋がりたい気持ちを抱くのも、経過が順調な今その行為をするのも、なにも悪いことじゃない。
素直になろうと決めた私は、緊張しつつも少し身体の力を抜き、ぽつりとひとことこぼす。
「……優しくしてくださいね」
「もちろん無理はさせない。心配しなくても、君を絶頂に導くのはこの子が生まれてからにするよ」
「こらー!」
ムードのない声を上げると、慧さんはおかしそうに笑う。それもつかの間、スッと雄の目に変わった彼に唇を奪われ、全身に熱が伝わっていった。



