そんな麗華さんの企画したホテルが、とうとうオープンする。
これはもう、彼女の努力でしかない。
すごいな、麗華さん。
いつも飲み遊び歩いている兄貴の同級生、幼なじみとは思えない。
『ここ、オガサワラリゾート《ホテル・ナイトラグジュアリー》は、来週24日にオープニングセレモニーが行われ、翌25日から一般利用の予約が可能となります!予約はもう満室状態だそうですが、麗華さん!』
『ええ、まずはご連絡頂けると嬉しいです。当日のキャンセルの状態により、お客様のご要望に添ったお部屋が用意出来るかもしれませんので』
『まずは連絡をということですね!麗華さん、ありがとうございました!』
『こちらこそありがとうございました。皆様のご利用お待ちしております』
麗華さんがカメラに向かって丁寧に頭を下げて。そこで、中継終了となった。
「すごいなー。現役大学生で令嬢で専務。仕事の出来るセレブ…カッコいいー。ホテルも素敵だし!」
そう言いながら、美森はうっとりしている。



